巌勝は長いため息をつきながら冊子を閉じた。 手作りの冊子は中学生の頃に巌勝が自分用に作ったものである。中身は、継国家だけでなく彼らの住む地域全体に伝わる伝説だ。 と、ここまで書いただけで読者諸君は鼻をぴくりと動かして「『原作』だね」とお察し…
ちょっと前に読み終えたやつだが。 タイラー・ディルツ著、創元推理文庫。 はじめ、翻訳のせいなのか、ちょっと読みづらいところもあった。意味を取り違えたりなどもあったので、これは読み続けられるかなと思ったが、しばらくすると慣れたのか読み進めてい…