氷上のデブ

思いついた、試した、いつまで続くか分からない。

iPod以前のものを見つけた

 通学、それから通勤の時によく音楽を聴いていた。だから、携帯できるプレーヤーっていうのにはとてもお世話になった。
 少し前オカンが「こんなん出てきたで!」って、家のどこかから見つけ出してきたものにもお世話になっていたなと懐かしく思った。

 カセットテープ時代ってやつだね。カセットテープを知らない人は、もうだいぶん増えたんじゃないかしら。
 私が初めてこういうやつを買ったのは高校生の時。こういうのはひっくるめて「ウォークマン」と呼んでいた。
 この後、機械のサイズはデカくなるけど「CDウォークマン」を買った覚えがある。音飛び、どうしていたのかな。すごい技術だよね!!
 今の若い人は前奏が長いと飛ばしてきいてしまうなんて話を聞いたことがあるんだが、古の若い私もそういうタイプだった。3分以上の曲は苦手だったし、間奏が長い曲も苦手だったし、前奏も同じで、長い前奏・間奏をキュルキュル早送りしたりなんかしていた。今はもっぱら何かをしながら音楽を流しているっていう事ばかりだから気にならないけど、通学や通勤の時にじっと聴いている時にはよくそんなことをしたなぁって思い出す。
 で、そんなだからアルバムを通して聴くなんてことも苦手で、今でいう「プレイリスト」的なテープを幾通りもこしらえていた。テープの後のMD時代にはMDも。だから、「CDウォークマン」の時代は、私の中では短かった。パソコンを導入した後はそういう「プレイリスト」的なCDを作って車の中でずっと流していた。
 そういう訳で、短大に通っていた頃とても通学時間が長くて、「プレイリスト」的なテープを何本も(何本っていっても10本以上あった)缶ケースの中に入れて持ち歩いていたので、変わった人だと思われていたかもしれない。当時はそういう人はあんまりいなかったからね。関係ないけど漫画を描く道具を一式デカい鞄に入れて登校して図書室で漫画を描いていたって事もあったな。
 そうやって、テープがかさばる外出だったので(オトンの車に乗ってもテープは持って行くのだ)、MDというものが発売された時にはとても喜んだ。
 「プレイリスト」的なカセット或いはMDを作るにはステレオとかミニコンポとかCDMDラジカセとかそういうものを使う(と思う。他にもあるかも)。私が最後に使っていたのはCDMDラジカセだった。買ってきた好きなミュージシャンのアルバムとか、レンタル屋さんで借りてきたそういうCDをプレーヤーにセットして、再生したい曲の番号をセットして、それから空のMDなりカセットテープなりをセットして、録音する。そういう事の繰り返し。
 カセットテープは録音できる時間がシビア?だったので、片面に何曲入るのか考えて、最後が余り過ぎると勿体ないので長さの違う曲を入れ替えたりして調整していた。数字に弱いので計算はできなくて、結構ぶっつけでやっていた記憶がある。
 そういう録音の苦労と持ち運びの苦労があったから、iPodなんてものが発売された時にはとても感動した。「MDウォークマン」もめっちゃ便利だったし、MDはカセットテープほどかさばらなかったから「MDウォークマン」時代はしばらく続いたけれど、iPodnano(だったと思う)というやつを買って、それからはもう、iPhoneの時代になった。車の中でも勝手に繋がるものね(セットアップは必要だが)。
 カセットテープはもう数本しか残ってないだろうけど、MDは結構残っている。思い出がある。通勤時よく噛んでいたガムの味すら思い出す。若い頃にはなぜだかビートルズを聴く事を拒んでいたのに、何があったのか一度それを聴いてから2、3年くらいかな、もっとかな、通勤の時にずっとビートルズを聴いていた思い出もある。その時もMDだった。ビートルズは最後の方の手前くらいまでしか聞かなかった。その辺りまでは曲が短いのが最高だった(?)。
 後々自分がなんか曲を作った時、自分好みに3分以内で収めようとするんだけどめちゃめちゃ難しかった。前奏がちょっと長くなっちゃうとかも結構あるし、3分以内で表現したい事を表現しようと構成する難しさってめっちゃあるって分かって(4コマ漫画が難しいってのに似てる)、やっぱ、あの頃の?ビートルズは天才の中の天才大天才だったなぁと思った。

 どうでもいい話であったな!
 今日も本当に暑い。