氷上のデブ

思いついた、試した、いつまで続くか分からない。

湯だめのうどん

 オカンが今晩「湯だめうどん」を作ってくれるらしい。
 人数分ゆでたうどんを湯を張った大きな鉢(桶だとお店みたいよね)に入れる。それを各々の小鉢にとっておつゆをからめて食べるのが「湯だめうどん」。おつゆは、煮干しの出汁に醤油で味をつけたものだが、大豆が入っている。
 この非常においしいうどんは、子供の頃オカンの叔母さんの家へ行くと作ってくれた思い出がある。オカンの叔母さんだから祖母の妹さん。磯から切り立った崖の上に住んでいた。面白い作りの家だった。
 とにかくこの「湯だめうどん」は私の兄弟にも人気で、それぞれ家を出たから家に住み続けている私にレシピを教わっておくようになどと言ってくる。教わるもなにも、とてもシンプルな料理なのに。でも、皆を安心させるために「ちゃんと教わっておく」と言っているし、万が一勘違いがあってはいけないので出汁だの大豆だのについて時々確認している。